お知らせ
合気道泰門会子供クラス審査予定
合気道泰門会子供審査予定は下記の通りです。
審査希望の方は、期日までに申し込み用紙を提出して下さい。
〇子供審査
分倍河原道場:11月15日(日)17日(火)
下高井戸道場:11月20日(金)22日(日)
井の頭道場 :11月21日(土)
植芝守央合気道道主「マスクの中からたくさんの感謝」
公益財団法人合気会公式ホームページより抜粋
「マスクの中からたくさんの感謝」
本来、日本は平穏で穏やかな国のはず。しかし、見えない敵のコロナウィルスとの戦いが続いています。日本だけではなく世界中で。「…しないようご協力ください。…してください」というたくさんのお願い=コロナ感染防止・感染拡大防止のために多くの当たり前を奪われています。その反面、たくさんの事を当たり前として過ごしてきたことに気付かされたと思います。
例えば、自分が今生きていることや、当たり前のように日常生活を送れていること、行きたいところに好きなように出かけるなど、すべてが当たり前で特別なことと思うことが出来なくなってしまっていたのではないでしょうか。高齢者のリスクが高いと言われる中、私自身の年齢をこれほどまでに意識したことはありませんでした。このような状況下で、どうやって日常生活をのびのびと送れるか、どうやって指示された通りの社会生活を充実させられるか、どうやって安全に合気道の稽古を続けていくかなどなど頭一杯なのが現状です。
しかし、あれも出来ない、これも出来ないと出来ないことを列挙していても仕方ありません。この環境だからこそできること、今出来ることを精一杯努力して前へと進んでいかなければなりません。緊急事態宣言下で道場を 2 ヶ月も閉じなければならなかった時を思えば現在は夢のような時間です。当たり前だった時と比べず、最悪だった時と比べれば心も明るくなります。
感染対策を万全にマスク着用で合気道本部道場の稽古を再開したのは 6 月 1 日の事でした。最初は非接触での体捌きなどの単独動作での稽古にぎこちなく、恐る恐ると言った雰囲気があったように思います。それでも現状の稽古に意義を見出して下さりながら、徐々に気持ちもほぐれた雰囲気となり元の道場に戻ってきたのです。そして 7 月 27 日~8 月 5 日まで行われた暑中稽古では皆勤賞が77 名もいらっしゃいました。(例年 110 人)稽古が出来ることの喜びは本当に大きいものでした。
本来ならば、第 13 回国際合気道大会が(総会 9 月 25 日~28 日、講習会・演武大会 9月 29 日~10 月 4 日)10 日間の日程で開催されるはずでした。今年、国内で行われるはずの行事はすべて中止になりましたが、7 月号の合気道新聞で海外からの師範が状況を伝えてくださったとおり、日本だけではなく世界中で稽古が出来れば良しとしなければならない状況ですので仕方ありません。たとえ国際合気道大会を開催することが出来なくても、たとえ各国から参集することが出来なくても、世界中の合気道の同胞の心がつながっているということを感じています。合気道本部道場長が発信した動画再生数を見ればそれがわかります。ワクチン・治療薬の期待が強まる中、収束はいつになるかはわかりません。
それでも皆の心を一つにして新型コロナに負けずに今出来ることをやりながら、日々感謝の心を忘れずに過ごしてまいりたいと思います。皆さんが合気道を忘れずにいてくださることにたくさんのありがとうを申し上げます。
植芝守央合気道道主 「日常を取り戻すということ」
公益財団法人合気会公式ホームページより抜粋
「日常を取り戻すということ」
合気道道主 植芝 守央
合気道本部道場が令和 2 年 4 月 8 日からすべての稽古を自粛し、事務局ともに閉じ、 全くに人の気配がなくなってから 1 か月が経ち、緊急事態宣言が延長されたことにより 引き続き稽古を自粛せざるを得なくなり、覚悟はしていたものの無念な気持ちでいっぱ いでした。
この間、1日に一度は窓を開け、空気を流すために道場へと足を運びました。シーン と静まり返っている道場、105 枚の畳、板張りのヘリを合わせて 120 畳の道場がより一 層広く感じます。正面の開祖植芝盛平翁と吉祥丸二代道主のお二人のお写真が現在の状況にも動ぜずじっとご覧になっています。
昭和6年に開祖が私財を寄付して建てた合気道専門道場「皇武館」。東京への度重なる大空襲で道場のある若松町も燃えつくされる状況下で、「開祖から留守を任された大切な道場を燃やされてはならない」との思いで植芝吉祥丸二代道主は飛び来る火の粉を 振り払い、必死に道場を守り抜いたのです。焼け野原の中に一つ道場が戦火を免れた事 が終戦後の合気道再興を促す思し召しだったに違いありません。当然戦時下は稽古をすることは出来ず、終戦後も避難所として開放されていたのでした。建物は建て替えられ ましたがお二人の魂がこもった道場であることに変わりはありません。
新型コロナウィルス感染拡大により、世界中で合気道の稽古を自粛しなければならず、 公益財団法人合気会としても非常に苦しい時であり、今はじっと耐えるほか術はありません。
5 月 26 日より、日本では東京も含め緊急事態宣言が解除されましたがコロナが完全 終息したわけでなく、ほんのわずかな気の緩みで再び感染拡大が起こるかもしれません。
合気道本部道場では 6 月 1 日よりいよいよ稽古が再開されることとなりました。しか し HP でお示ししているようにこれまでと同じようには出来ません。コロナ対策を徹底し、3密にならないように細心の注意と工夫が必要とされます。コロナ禍が終息する日まで、皆様のご協力と他への思いやりの心で道場の新しい日常を作っていかなければなりません。
嘗(かつ)て、植芝吉祥丸二代道主が戦後、「今こそ合気道が必要だ」と思われたのと同様、 このような時こそ、世界中の合気道の同胞が一つとなって乗り越えていかなければと思 います。そして、開祖植芝盛平翁、吉祥丸二代道主お二人の思いを道場で感じながら何 としても切り抜けていこうと強く思っています。